総合選手権大会での一コマ。
試合終了の礼をし、応援してくれた仲間に少し喜びを表現した後、すぐ学年が下の道場生に駆け寄り、優勝を労いに来てくれた山口師範に自分の事ではなく、他コートで同時に試合をしていた拳友の事を真っ先に伝えていた和心。
自分の事より下の子を優先。
自分の事より拳友を優先。
他者を思いやる「心」。
これが日本拳法の原点ではないでしょうか?
自分が偉い、自分が凄い。
自分が強い、あいつが弱い。
あいつが嫌い、こいつが嫌い。
自分が正しい、あいつが間違い。
日本拳法の場は自己顕示欲を示す場ではなく、不毛な争いや不毛な屁理屈はいらない。
日本拳法に関わる我々大人達、指導者達がその事をしっかり胸に刻み、「和」を重んじ、後進達のために日本拳法を発展させていかなければならない責務がある。
大人、指導者達に「ちゃんとやって」とあらためて言われたような気がします。
日本拳法は一つだから。